小児腎疾患における栄養療法の役割
小児慢性腎臓病 (CKD) は, 成長発達に大きな影響を及ぼす疾患であり, 栄養管理は疾患進行の抑制に加え, 発育の維持においても重要な役割を担う. 本稿では, 小児CKDの自験例を提示し, 成長段階に応じて変化する栄養課題と, それに対する継続的支援の必要性について検討した. 特に, 小児CKD患者においては, 成長発達に応じた食のあり方を理解し実践できるよう指導すること, ならびに個別の栄養状態を定期的に評価し, 適切な介入を行うことが重要である. これらの支援を実現する手段として, 当院では腎臓病教室の実践と慢性腎臓病透析予防指導管理料の運用を組み合わせ, 教育的支援と個別の栄養介入の両立を図っている. さらに, 医師・管理栄養士・看護師など多職種が連携し, 個別性に応じた支援を継続することの意義についても考察した. これらの経験を通じて, 小児腎疾患における栄養療法は, 医療・教育・制度が連携した多面的かつ継続的な支援体制のなかに位置づけることが重要であると考える.
Authors
- 隆志 鳥井
- 郁美 松田
Publication Details
- Journal
- The Japanese Journal of SURGICAL METABOLISM and NUTRITION
- Published
- 2026-02-15
- DOI
- https://doi.org/10.11638/jssmn.60.1_13
- Primary Topic
- Military Technology and Strategies
- Type
- article
- Field-Weighted Citation Impact
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