Tinea Capitis in a Girl Caused by <i>Trichophyton violaceum</i> with Suspected Family Transmission
4 歳,女児。当科初診の 5 カ月前より頭部に痒みと鱗屑が出現し,近医の皮膚科でステロイド外用治療を行っていた。その後,病変が拡大し脱毛斑を伴うようになり,病変部の鱗屑の直接鏡検にて胞子様菌体が確認され,頭部白癬と診断された。イトラコナゾールの内服を開始したが,気分不快のため継続できず,当科を紹介され受診した。当科初診時,頭頂部に脱毛,断裂毛,黒点,紅斑,鱗屑があり,易脱毛性が観察された。病変部の鱗屑の直接鏡検で,数珠状の分節胞子がみられ,頭部白癬と診断し,テルビナフィン 62.5 mg/日を開始した。菌学的所見と分子生物学的解析から,原因菌を Trichophyton violaceum(T. violaceum)と同定した。同時期に父親も頭部白癬と診断されたが,すでに他院で内服治療が開始されていた。家族内感染を疑い,患児を除く同居家族 4 人について頭部のブラシ培養を行ったが,家族から同菌は検出されなかった。内服を 7 週間行い,内服終了 4 カ月後も再燃はみられなかった。T. violaceum は本邦で検出される頻度は少ないが,海外の地域によっては頭部白癬の主な原因菌である。好人性の皮膚糸状菌で,家族内や施設内の集団感染の報告も多いため,本菌が検出された場合は,ブラシ培養などを用いて,患者周囲の感染状況を確認する必要がある。
Institutions
- University of the Ryukyus University Hospital (JP)
Publication Details
- Journal
- The Nishinihon Journal of Dermatology
- Published
- 2025-10-01
- DOI
- https://doi.org/10.2336/nishinihonhifu.87.447
- Primary Topic
- Nail Diseases and Treatments
- Type
- article
- Field-Weighted Citation Impact
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