肝胆膵領域におけるAI搭載モバイルアプリの活用
肝胆膵外科領域では膵性糖尿病や膵外分泌不全, 胆汁酸代謝異常に起因する栄養障害が術前後を通じて高頻度にみられ, 周術期の血糖・栄養管理は予後改善に不可欠である. 近年, AI搭載モバイルアプリとmHealth技術の進歩により, 個別化されたセルフマネジメント支援が可能となった. 血糖管理においてはCGMとAI解析を組み合わせることで, 低血糖予測やインスリン調整支援が実用化されつつあり, 術後の不安定な血糖変動への介入に有用である. また, 栄養管理においても食事画像解析や行動変容支援機能を備えたアプリが開発され, 膵癌患者に対するRCTで栄養状態やQOL改善効果が報告されている. 今後は高齢者やデジタル弱者への適応, 症例別栄養介入モデルの構築, 多施設共同試験による科学的検証, 電子カルテ連携や制度整備を進めることで, AI活用による周術期管理の新たな展開が期待される.
Authors
- 正明 村川
Publication Details
- Journal
- The Japanese Journal of SURGICAL METABOLISM and NUTRITION
- Published
- 2025-10-15
- DOI
- https://doi.org/10.11638/jssmn.59.5_127
- Primary Topic
- Nutritional Studies and Diet
- Type
- article
- Field-Weighted Citation Impact
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