嚥下機能改善手術と誤嚥防止手術
嚥下障害に対する外科的介入には嚥下機能改善手術および誤嚥防止手術がある. 手術適応およびその術式に関しては, 嚥下造影検査を含む嚥下機能検査により病態および重症度を評価し決定する. 摂食・嚥下の5期における咽頭期嚥下障害では, 嚥下の惹起性, 咽頭クリアランスを基軸に嚥下機能を評価し, 嚥下機能改善手術の適応を判断する. 術式については喉頭挙上術, 輪状咽頭筋切断術など種々の術式を病態に合わせて組み合わせ行う. 嚥下機能改善手術を行う場合, 術後の嚥下リハビリテーション治療, 在宅における支援体制の確保が重要である. 重度の嚥下障害により嚥下性肺炎を繰り返すような症例では誤嚥防止手術を考慮する. 喉頭気管分離術, 声門閉鎖術, 喉頭全摘出術などさまざまな術式があるが, いずれの場合でも音声の喪失を伴うため, 適応の判断は慎重に行う. 近年, 声帯を用いた発声を可能とする術式も提唱されている. 耳鼻咽喉科医として外科的介入が必要となる嚥下障害症例に対し, 的確に機能を評価し, 適切な手術治療を行うことが求められる.
Authors
- 晃充 峯崎
- 庸一郎 杉山
Publication Details
- Journal
- Nippon Jibiinkoka Tokeibugeka Gakkai Kaiho(Tokyo)
- Published
- 2025-03-20
- DOI
- https://doi.org/10.3950/jibiinkotokeibu.128.3_195
- Primary Topic
- Military Technology and Strategies
- Type
- article
- Field-Weighted Citation Impact
- 0.00