A Case of Cholesterol Granuloma at the Petrous Apex Drained Via the Transsphenoidal Approach
錐体尖に発生する病変の中でコレステリン肉芽腫が最も頻度が高く, その治療は外科的アプローチでのドレナージが基本である. 側頭骨アプローチが一般的だが, 内視鏡手術とその支援機器の進歩により, 近年は経鼻内視鏡アプローチによるドレナージが報告されている. 今回, 錐体尖コレステリン肉芽腫に対して経鼻内視鏡下でドレナージを施行した例における手術の工夫を報告する. 症例は26歳女性. 主訴は右耳漏. CT で右錐体尖に 3cm 大の軟部陰影を認め, MRI 所見とあわせてコレステリン肉芽腫が疑われた. 内視鏡下経鼻・経蝶形骨洞的に病変部にアプローチした.ナビゲーションシステムとドップラー血流計端子を用いて, 近接する内頸動脈の走行を常に把握しながら, 右蝶形骨洞外側後下部の骨を削除して嚢胞性病変を開放した. 内頸動脈を露出させることなく, 嚢胞性病変を可能な限り広く開放し, 閉鎖予防目的で開放口縁を有茎蝶形骨洞粘膜弁で被覆した. 内容液は光輝性の結晶を多数含み, 病理組織検査の結果はコレステリン肉芽腫に矛盾しなかった. 術後1年経過して, 嚢胞は開放状態を維持している. 錐体尖病変も伸展次第では経鼻内視鏡手術の適用が可能であり, 本例のような蝶形骨洞に近接する病変はその良い適応である. 嚢胞型病変の場合は, 本例のように鼻副鼻腔への開放と同時に, 嚢胞が再閉鎖しないように工夫することが重要であり, 今回施行した局所粘膜弁による創縁処理は有用であると考える.
Authors
- Takeshi Atsuta
- Masayoshi Kobayashi (ORCID: https://orcid.org/0000-0002-7133-1785)
- Kazuhiko Takeuchi (ORCID: https://orcid.org/0000-0001-6855-6425)
Institutions
- Mie University (JP)
Publication Details
- Journal
- Nippon Jibiinkoka Tokeibugeka Gakkai Kaiho(Tokyo)
- Published
- 2025-02-20
- DOI
- https://doi.org/10.3950/jibiinkotokeibu.128.2_131
- Primary Topic
- Ear and Head Tumors
- Type
- article
- Field-Weighted Citation Impact
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