Clinical Study of 63 Cases of Snakebite by MAMUSHI
2018 年から 2023 年までの 6 年間に豊田厚生病院で経験したマムシ咬傷 63 例について,治療内容とその後の経過を検討した。患者の年齢は 6 歳から 91 歳までと幅広く,平均年齢は 59.6 歳であった。当院では過敏症試験が陽性であったり,受傷から長時間経過していたりなどの特別な理由がない場合は原則マムシ抗毒素血清の投与を行うこととしている。63 例のうち,上記の理由で投与しなかった 8 例を除き 55 例でマムシ抗毒素血清の投与を行った。入院日数は投与群で有意に短縮がみられた。それに加え,非投与群では咬傷部の腫脹や疼痛などの局所症状のみならず全身症状もきたした例が多く,3 例で複視,5 例で横紋筋融解症を発症しそのうち 3 例で肝酵素の上昇を伴った。非投与群で全身症状を認めなかったのは 2 例のみで,うち 1 例は局所症状が全くみられない無毒咬傷であった。マムシ抗毒素血清投与群では 55 例中 53 例で全身症状を認めず,局所症状のみにとどまった。全身症状を認めた 2 例も一時的な血中 CPK 値の軽度上昇のみで,いずれも補液で速やかに改善した。投与群のうち 2 例にマムシ抗毒素血清投与歴があったが,その 2 例を含めた全例で重度の過敏症や血清病を認めなかった。現在マムシ咬傷の治療についてのガイドラインはなく,各施設によりマムシ抗毒素血清の使用頻度は大きく異なっているようである。今回の検討の結果,マムシ抗毒素血清投与群における入院日数の短縮や全身症状の出現率の低下が明らかとなり,マムシ咬傷に対し積極的にマムシ抗毒素血清を投与することは有用であると考えた。
Authors
- Sae Suzuki (ORCID: https://orcid.org/0009-0003-4611-7992)
- Kazumasa Takenaka
- Ayumi SAKAKIBARA
Institutions
- Toyota Kosei Hospital (JP)
Publication Details
- Journal
- The Nishinihon Journal of Dermatology
- Published
- 2025-02-01
- DOI
- https://doi.org/10.2336/nishinihonhifu.87.60
- Primary Topic
- Venomous Animal Envenomation and Studies
- Type
- article
- Field-Weighted Citation Impact
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