A Comparative Study on the Japanese Language Curriculum : “2015 Revised Curriculum” and “2022 Revised Curriculum”
日本語教育課程の改編は、グローバル時代に対応して進められているものの、 まだ補完すべき点も多い。「2015年改訂日本語教育課程」を修正・補完し改編した 「2022年改訂日本語教育課程」は、コミュニケーション基本表現について、項目や 内容の調整が適切に行われた点が評価できる。「2022年改訂日本語教育課程」に おける日本語学習の目的は、日本人とのコミュニケーション能力を育成することにあ る。その為には日本文化を正しく理解することが肝要である。 「2015年改訂日本語教育課程」では、コミュニケーション基本表現の8つの項目 (1. あいさつ、2. 自己紹介、3. 配慮と態度の伝達、4. 意向と意思の伝達、5. 情報要 求、6. 情報提供、7. 行為要求、8. 会話の進行)が設定されていたが、「2022年改訂 日本語教育課程」ではこれを5つの項目に再編成している。修正・補完された項目と しては「1. あいさつ」と「2. 自己紹介」をまとめ「あいさつ・自己紹介」に、「3. 配慮と態 度の伝達」と「4. 意向と意思の伝達」を再編し「配慮・意思伝達」に、「5. 情報要求」と 「6. 情報提供」をまとめ「情報交換」としている。 変更されなかった「7. 行為要求」と「8. 会話の進行」と合わせ、項目数は5つとな り、8つから減少した。また小項目も60から49に減少した。並びに、コミュニケーション 基本表現の数も252から240に減少している。このように減少した理由の一つは、質 問とそれに対する回答の内容が適切に提示されたためである。しかし、不要な点と して敬語表現の削除や追加に関する明確な理由が示されていないこと、一つで十 分な基本表現を複数提示している点が挙げられる。また、今後はAIを活用し、日本 語教育や文化との親和性を考慮した内容への変化が必要である。 情報提示においても、新しいデジタル技術やAIと共生する時代に合わせ、多様 なツールを活用したコミュニケーション内容が含まれていれば、さらに良くなると思わ れる。授業活動において有用なツールとなるメディア、例えば、教室でのChat GPT やチャットボットといった多様なテクノロジーの活用と応用が、今後の日本語学習の 重要な課題である。多様なツールの活用は、自主的に学ぶための重要な要素とし て提示されるべきであろう。
Authors
- Kyung-Soo Lee (ORCID: https://orcid.org/0000-0001-6147-8620)
Publication Details
- Journal
- Journal of Japanology
- Published
- 2024-12-31
- DOI
- https://doi.org/10.21442/djs.2024.64.10
- Primary Topic
- Educational Systems and Policies
- Type
- article
- Field-Weighted Citation Impact
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