Documentation of an Asiatic black bear preying on a living sika deer caught in a leg-hold snare trap
要旨:ツキノワグマ (Ursus thibetanus) がニホンジ カ (Cervus nippon) 成獣を捕食することは稀であ る。本研究では、くくり罠で捕獲されたシカにク マが襲い掛かり、その後死亡した個体に繰り返し 訪問し、シカを採食する様子を捉えた一連の動画 を報告する。シカの高密度化に伴うシカの捕獲強 化に際して、くくり罠は広く使用されている。本 事例において身動きが制限されたものの、生きた 成獣のシカをクマが捕食したことは、人によるシ カの捕獲行為がクマに新たな形態の食物資源とし てのシカを提供していることを示唆する。さら に、クマがこのような状態のシカを通常の食物資 源として認識している場合、クマの生態(たとえ ば、食性や行動など)に何かしらの影響を及ぼし ている可能性がある。また、捕獲されたシカのク マによる採食行動は、罠周辺でのクマの長時間の 滞在や錯誤捕獲の危険性を高めることで、捕獲従 事者および周辺住民との人身事故の可能性を高め る可能性がある。本事例は人と野生動物へのリス クを軽減するためにも、適切なくくり罠の運用を 検討する必要性を示唆している。
Authors
- Yuji Sugimoto
- Akino Inagaki (ORCID: https://orcid.org/0000-0002-5724-2815)
- Maximilian L. Allen (ORCID: https://orcid.org/0000-0001-8976-889X)
- Shinsuke Koike (ORCID: https://orcid.org/0000-0002-3375-236X)
Institutions
- University of Illinois Urbana-Champaign (US)
- Tokyo University of Agriculture and Technology (JP)
Publication Details
- Journal
- Ursus
- Published
- 2024-12-31
- DOI
- https://doi.org/10.2192/ursus-d-24-00013r1
- Citations
- 3
- Primary Topic
- Wildlife Ecology and Conservation
- Type
- article
- Field-Weighted Citation Impact
- 1.38