A Case of Drug-induced Sweet's Syndrome Caused by Pegfilgrastim
37 歳,女性。右乳癌への術前化学療法として,初診 13 日前より granulocyte-colony stimulating factor(G-CSF)製剤:ペグフィルグラスチムを併用したエピルビシン+カルボプラチン療法を開始した。初回のペグフィルグラスチム投与 8 日後に両大腿に有痛性紅斑が出現し,増数,拡大し,一部は膿疱を形成した。37.2℃の発熱も伴い,皮膚生検では真皮の浮腫と核破砕像を伴う稠密な好中球,組織球などの炎症細胞浸潤がみられた。組織培養では細菌,真菌,抗酸菌の検出はなく,Sweet 症候群と診断した。ステロイド外用とロキソプロフェン内服により,皮疹は一時消退傾向となり解熱していたが,初診 3 日後にペグフィルグラスチムを再投与され,同 7 日後に同様の皮膚症状が再燃した。以降はペグフィルグラスチムを中止し,ヨウ化カリウム内服を追加したところ,紅斑は消退しその後再燃はない。Sweet 症候群の病型には特発性,炎症疾患随伴性,悪性疾患随伴性,妊娠性などが知られているが,G-CSF 製剤を含めた薬剤誘発性の報告もある。G-CSF 製剤には従来のフィルグラスチムと,本邦では 2014 年に販売開始となったペグフィルグラスチムとがある。ペグフィルグラスチムは薬効も高く,メカニズム上 Sweet 症候群を誘発しやすい可能性があり,本剤を使用中の患者で,有痛性の紅斑や紅色丘疹,膿疱などをみた場合,本症を疑う必要がある。
Authors
- Kenta Nio
- Sayaka Matsumoto (ORCID: https://orcid.org/0000-0002-4556-0744)
- Reiko Yoneda
- Takeshi Nakahara (ORCID: https://orcid.org/0000-0003-2811-8273)
- Satoshi Takeuchi (ORCID: https://orcid.org/0000-0001-6649-358X)
- Wataru KUSANO
Institutions
- Kyushu University (JP)
- Hamanomachi Hospital (JP)
Publication Details
- Journal
- The Nishinihon Journal of Dermatology
- Published
- 2024-12-01
- DOI
- https://doi.org/10.2336/nishinihonhifu.86.575
- Citations
- 1
- Primary Topic
- Autoimmune and Inflammatory Disorders
- Type
- article
- Field-Weighted Citation Impact
- 0.39