Mechanisms of Real-Time Cellular Metabolic Analysis
細胞内における主要なエネルギー代謝経路は,ミトコンドリア呼吸と解糖系活性である.細胞のエネルギー代謝を解析することは,細胞の状態を知る上で重要である.細胞外フラックスアナライザー (XF) は,培養細胞のミトコンドリア呼吸の指標である酸素消費速度 (OCR)と解糖系の活性の指標である細胞外酸性化速度 (ECAR)を経時的に測定する細胞代謝分析装置である.本装置は,24 ないし 96 穴培養プレート上で非侵襲的に代謝を経時的に測定できるシステムである.XF 専用のセンサーカートリッジは,先端部に蛍光色素が埋め込まれており,酸素センサーと pH センサーの役割を果たす.細胞培養プレートの底がすり鉢状になっているため,細胞の周囲に 7 μL 以下の微小空間ができる.この微小空間により,細胞のエネルギー代謝による培養液の微小な変化を測定することが可能になる.蛍光センサーを搭載したカートリッジに取り付けられた薬剤ポートにさまざまな化合物を添加することで,細胞代謝をリアルタイムで測定することが可能になる.がん,代謝性疾患,免疫などさまざまな研究分野において,XF を用いた細胞エネルギー代謝メカニズムを解明することで,新たな検査法や治療法の開発につながることが期待される.
Authors
- Shuichi Hirai (ORCID: https://orcid.org/0000-0002-0803-5975)
- Hiroyuki Hara
- Urara Hayashi
Institutions
- Nihon University (JP)
Publication Details
- Journal
- Journal of Nihon University Medical Association
- Published
- 2024-10-01
- DOI
- https://doi.org/10.4264/numa.83.5_171
- Primary Topic
- Cancer, Hypoxia, and Metabolism
- Type
- article
- Field-Weighted Citation Impact
- 0.00